租税公課/中間納付還付額のナゾ

試験前ということですが、はてな支店のリンク元で、租税公課絡みが意外にも多いため、リクエストにお答えすべく??(答えになれば嬉しいのですが)はたまた租税公課について書こうと思います。


今月の申告では、前期は黒字だったけど当期大幅な赤字(均等割のみ納付)の為、中間で納めた法人税等が、全部戻ってくるパターンが発生しました。

均等割の確定納付額35000円のみ納付 ということであります。
この場合、いろいろなやり方があると思うのですが、うちの事務所では、還付予定額を「仮払税金」とするのが一般的となっているようです。


中間支払時・・・「法人税等/現金預金」と処理しておいて
決算時・・・・・「仮払税金/法人税等」
        (中間法人税・事業税・住民税の法人割 還付予定額)
        「法人税等/未払法人税等」(住民税均等割 確定納付額)
ただ、これだと仮払税金と未払法人税等が両方立つので、玉婆的には
         「法人税等/仮払税金」(住民税均等割 確定納付額)としております。

そうすると、B/S仮払税金=中間還付額△均等割納付額 ということになりまして。


別表四では「仮払税金認定損」「損金計上法人税&住民税」・「損金計上納税充当金」と両建てになり・・・
別表五(一)では「未収還付法人税」(法人税の中間還付額)・「未収還付住民税」(住民税の中間還付額の法人税割+利子割)となり・・・


利子割は、普段は納税充当金から差し引いちゃうんですが、今回は中間還付と一緒でもいいかな〜と思って、納税充当金は、均等割をまるまる計上してみました。


でもって、別表五(二)がまたメンドくさいんですが、中間還付額の分は「仮払経理による納付」、中間の均等割は「損金経理による納付」の欄に記入するということであります。
すると、法人税は全額還付だと、キレイに「仮払経理」の欄に全額入るんですが、住民税は「仮払経理」「損金経理」と2箇所並んで数字が入ることとなるワケであります。


他の人の申告書チェックしてると、いろんなやり方の人がいるので、勉強になりますね〜。


中には、仮払経理せず、中間納付を「法人税等」のままにしてる人もいます。

戻ってきた時に雑収入かなんかで処理して、別表四で減算ということで、別表上の所得金額は変わらないので、それはそれでいいんでないかい?みたいな。

ただ、それだとP/L法人税等が、当期の年税額でなくなってしまう(中間納付の金額も費用みたいになってしまう)ので、仮払税金or未収還付税金として計上するのがいいのかな〜と考えております。


その他、源泉所得税の還付受ける場合も「仮払税金」で処理していたり、納税充当金を法人税・住民税だけ計上して、事業税は支払時に損金経理法人税等)なんて会社もあったりで、ほんとつくづく奥深いな〜と思う次第であります。


魔法陣様様〜ってな感じで、連動機能に頼ったりしちゃってるワケなんですが
「停電してソフトが使えなくなった場合でも、申告期限に間に合わせるのが自分らの仕事。だから、申告書は全て手で書けなくっちゃいけない」と尊敬する先輩は言ってました。
玉婆も同感で、ソフトは清書+チェック機能 ってな感じの、+アルファ的な役割として捉えております。


しかし〜そうは言っても、結構こんがらがっちゃうんですが・・・(;;)
別表四・五を作ってると、何だかパズル解いてるような気持ちで、ボケ防止になるのでは?なんて思っております(^0^)