バグ発見

何だかホントに久々お仕事のお話ですね〜。
このところ、やはり不景気なのか、玉婆の担当先は、業績が全体的に前年と比べてやや落ちという感じで見受けます。


かといって「すごい切羽詰ってつぶれちゃいそうです」と言うほどの事でもないので(役員報酬が多かったりするし・・・)「中間申告は仮決算組んででも納付しないぞ」みたいな所は一件もなく、みんなキチンと前年実績で中間納付していたりするワケです。


そして、期末になって決算組んでみると「あらまぁ〜還付ですわ」っていうのが異様に多くて。
別表五(二)の仮払経理欄が大活躍といった感じでございます。


でもって、法人税の申告ソフトで「納付税額一覧表」を見てみますと、左から、年税額・既納付額(中間申告)・申告納付額(確定申告)・見込納付額・差引納付額 となっておりますが・・・


差引納付額の「利子割」の還付額に、△が付いていない(-.-?
法人税とか事業税とかの他の税金の還付額には△ついてるし、「利子割」も、申告納付額の欄には△が付いております。

見込納付なんてしてるワケもないので、当然のごとく申告納付額=差引納付額となるハズ。
なので、△が付いていないのは、明らかにおかしいワケです(納付せよ ってことになってしまう)


初めは「玉婆が何か操作を間違えたのでは?」とか「もしこちらが間違えてたらバカじゃね?とか思われるよなー」とか思ったんですけど、気になって仕方なかったので、事務所の先輩とかに見てもらって。
「うん、やっぱおかしいね」って話になり、サポートセンターにTEL。


センター「こちらで同じデータを作ってみますね。(アレコレ作業している模様)」
    「こちらの方は、ちゃんと△付いてますけど」
玉「そうですか・・・んじゃ、私のとこのソフトだけがおかしいんでしょうか・・・んじゃ、こちらの納付税額一覧表と地方税の六号様式をFAXします」
センター「名前伏せといてくださいね」
玉「承知しました」

というワケで、マジックで住所・会社名・還付金融機関など黒く塗りつぶしてFAX。
数分後、TELあり。
センター「確かにおかしいですねぇ。しかし、こちらで全く同じデータを作ってみたんですけど、問題ないんですよね」
玉「んー。ま、利子割ぐらいの問題ですしね・・・なんでしょうねぇ」
(しばらく沈黙が続く)
センター「ちなみに、先生とこのバージョンは、いくつになってますでしょうか?」
玉「んーと、×.×.×.×です」
センター「あ、、、わたくしの方が古いバージョンで作業しておりました。。。新しいバージョンでデータを作って再度ご連絡いたします」


数日前にバージョンアップしたばかりで、もしかしたら、新しいバージョンのせいかな??とチラっと思ってたので、ズルル〜ズッコケといった感じでした(^^;


そして、またしばらくしてTEL。
センター「あのぉ・・・やはりソフトにバグが見つかったようです。バージョンアップの時に、地方税の所も色々いじったそうです」

とのこと。
結局のとこ、後日、ソフト会社の方で修正パッチファイルとやらを配布するそうです。


ちなみに、そのソフトは知名度もかなり高く、作ってるソフト会社も超一流会社と思いますが、それでもそういったことが起こりうるんだな・・・というのをしみじみ感じました。


今や、税務申告はソフトに頼りきりの状態だし、ソフトが間違っているなんて思いもしないワケですが。
100%ソフトに寄りかかってはいけないし、ソフトがなくても本当はちゃんと作れる、ソフトはあくまで清書・検算するためのツールにすぎないんだ・・・という認識が必要かと改めて確認した次第です。


以前、尊敬する先輩が「俺は申告書ソフトがなくてもパーフェクトに申告書が作れなくちゃいけないと思ってる。
災害とかで町中が停電した時に”申告書が作れなくて申告期限間に合いませんでした”なんて言い訳するような税理士にはなりたくない」
と言ってました。


その時は「でもさー災害で町中が停電する様な状態だったら”やむを得ない理由”に該当するんじゃね?」とか密かに思ったりもしましたが(^^;