ルクルーゼで長崎風おでん

tamabar2012-01-23


昨日・今日と夕食は「おでん」でした。


おでんは、難しい料理の1つと思っており、いまだ納得のいくおでんが作れておりません。
さらに昨日、今まで作ってたおでんが、かなり間違えていた事が判明しました(><)


玉婆が考える、美味しいおでんの定義は・・・
(1)おでんの出汁が、具にたっぷりとしみ込んでいること。
(2)しかし、具は決して煮崩れたりしていないこと。
(3)出汁は、濁っていないこと。
(4)そして、もちろん美味しい出汁であること。
この4つは必須条件で、さらに
(5)具は種類豊富だと楽しい。


具については、ケンカになるといけないと思って、人数分最低1個は用意しようと思うと、エライ量になっちゃいますね。
全員に行きわたらない事があってもしょうがないな〜的なつもりだと、種類は多く入れられるのですが、どっちが良いのかは難しいところです。


今回、おでんを大幅に見直すきっかけになった理由の1つは、ルクルーゼを買ったこと。
そして先週末、長崎に行ってきたこと。
「なぜゆえ、長崎とおでんって関係あるの?」ってな感じなんですが、長崎の旅行については、この後ガ〜語ることになると思いますので、おでんに関連する部分から語っていこうと思います(^^;


まず鍋。
いつもは、デカイ寸胴(アルミ。これが良くなかった)で作っていたのですが、今回は、ルクルーゼで作ることにしました。


長崎では「あご」が名産ということで、いつもの出汁は鰹+昆布でしたが、今回は、焼きあごで出汁を取ることにしました。
しかし、あごだけではどんだけになるか不安だったので、だしパックと昆布も。
あごは、買ったお店のおばちゃんの指示通り3本入れてみました。

写真撮り忘れましたが、煮たったところ、かなり黄味がかった色の「だし」が取れました。


基本のだしが取れたところで、次は調味料。
味を決めるのが、一番緊張するところです。失敗すれば、せっかく取れただしがすべてムダになってしまうワケです。
今までは、みりん+塩+薄口醤油。
これについては、今回はこのままとしました。
みりんをお玉に1杯。
この状態で味見すると「おいおい大丈夫か?!」と言いたくなってしまうのですが、塩を軽く2つまみほど入れてみますと、いきなり感じが変わってきますね。あぁおでんだな〜みたいな。
薄口しょうゆは、お玉に軽く1杯。


しかし、ふと本など見てみますと、砂糖を入れているレシピが多いですね。
上記の状況ですと、甘みがちょっとど〜かな?といった感じですので、確かに砂糖を入れると、手っとり早いとは思うのですが、今回は色々迷った挙句、思いとどまり、みりんをお玉に1杯追加。さらに薄口醤油を軽く1杯追加。
(結局は、ルクルーゼ・ココットジャポネーズ22cmの6割程度の水に対し、みりんお玉2杯、醤油お玉2杯弱、塩軽く2つまみ)


色々と調べてみたところ、おでんというのは結局家庭や地方によってもそれぞれに違いがあるので、何が正しいとは言えない。
つまり、砂糖は入れるレシピもあれば入れないレシピもある。
ので、どちらでも構わない、しかし自分は砂糖は使わない。
といった結論に至りました。


とまぁ右往左往しましたが、何とか味が決まったら、あとは具材をポンポン放り込んでいくだけ。
今回の具は、ルクルーゼの許容量が分からなかったため少なめの種類で、ゆで卵、こんにゃく、大根、しらたき、さつま揚げ、豚バラ肉、もち巾着、ウィンナー。
つぶ貝、はんぺん、魚河岸揚げが好きなのですが、残念ながら割愛しました(;;)
ちくわぶ、じゃが芋は、出汁が濁りやすいので入れないのですが、特にちくわぶは夫が好きなようですので、次回以降は検討する予定です。


「ゆで卵は固くゆで、皮をキレイに剥く」「大根は、面取り・米のとぎ汁で下茹で、隠し包丁」など、具材にも色々とコツが必要なようです。
しかし、いかんせんめんどくさいので、大根は米の砥ぎ汁も加えることなくルクエで5分チンしましたが、特に損傷なくできました。
失敗したのは、半分に切ってしまった事。
ルクルーゼが浅底なので、丸のままだと汁に浸らないかもしれないと懸念したのですが、まったくその必要はなく丸のままでOKでした(><)


あと、美味しい出汁にするためには、なるべく動物性の具材を入れた方が良いとのこと。
今回は、長崎名物の豚の角煮をイメージし、豚バラ肉を入れてみました。玉婆的には、牛すじよりも手間がかからないので気に入っている具材です。


そして、さつま揚げは、長崎空港で買ってきたものをたくさん入れてみました。
これがまた難しいのですが、さつま揚げは本来、あまり煮過ぎない方が美味しいとのこと。
しかし、さつま揚げの旨味が、おでんの出汁をより「おでん」らしくするため、できれば最初から投入したいという気持ちもあり・・・
対策としては
(1)数個、犠牲(出汁)となるさつま揚げ・ちくわなどを最初に投入する。
(2)または、今回の出汁を1カップほど取って冷凍など保存し、次回の出汁に加える。
今回は(1)を選択しました。(2)は今回作ったものから始めて、次回に活かす予定です。


最後の課題は、煮込む時間。これが一番勘違いしていました。
玉婆は、長い時間かけて煮込んでましたが、色々見たところでは、数十分程度でよく、むしろ、冷めていく過程で味がしみ込んでいくとのこと。
今回は思い切って40分という短い時間で煮込みました。(一番弱い火でOK)


そして、一度冷まして、食べる直前にもう一度温めたところ、今まで半日近く煮込んでたのは一体何だったんだろう?!といった位に、大根は柔らかく、薄味ながら、きちんと味もしみております。
(今日食べたら、さらにしみてました。やはり1日置いた方がより美味しいことは変わりないようです)

いやはや、さすがルクルーゼ、と言わずにはいられない状況かもしれません(@@)
さらには、この浅底のココットジャポネーズでも、これだけ具がたくさん入ったというのも意外でした。


薬味は、辛子の代わりに、やはり長崎空港で買ってきた柚子こしょう(右上)。
長崎に敬意を表して「長崎風おでん」(長崎おでん ではない)と名付けました。
今回長崎ではおでんを食べていないため、実際に地元の方が食べられているおでんがどのようなものか存じず、失礼があれば大変申し訳ございません。


江戸っ子の夫は、実家では甘く濃い醤油味のおでんだったという事ですので、次回は「お多幸」のような濃い色のおでんも作ってみたいと思っております。