預金利息のナゾ

預金口座持ってれば、普通預金なら年2回とか利息入るので、法人税の申告においては、預金利息にかかる国税15%・地方税5%の処理ってのが、必ずといっていいほど発生することと思います。


金利息というと、日本は利息低いですが、最近はまだ前より利率が上がった気がします。

以前は、本当に年に数円しかつかないお客様もいて、それが為に地方税の申告書が2枚必要(利子割の控除明細書と、都道府県別)になり、紙も時間ももったいない、ということで、前の事務所では「利子割については、5円以下であれば、別表4加算のみで地方税は調整しない」という統一ルールまでできた程です。


でもって科目についても、人それぞれ「租税公課」(←コレはあまりヨロシクない、というお話が当ブログでも以前お題に上がりました)「法人税等」「仮払税金」と処理があったりして。


さらに、預金口座がイッパイあったり、某ジャパン何とかバンクみたいに「毎月利息付きます」みたいな銀行もあって、金額少ない割に結構めんどくさい処理となることも多々あり。


そんな中、とあるT銀行の定期預金の利息計算書を見てて「ムム??」と思うことが発生しました。
入力スタッフの人が「定期預金/受取利息 ××」と処理している仕訳があって、チェックしてる段階で、最初は「こりゃコイツ分かってねぇ〜な」とか思ったワケです。

しかも、指示書には「預金利息は国税15%・地方税5%計上してください」と書いてあるにもかかわらず、一向に正す気配が見えず。

仕方なく直そうと思って、計算書を見てみると・・・・
国税 0円  地方税  0円」  と書いてあります(−。−?


ムム〜!これって非課税なのぉ??
しかし、マル優とか(所得税取ってないからよう分からんのですが)って、別に普通の法人だからありえないんじゃないかな?一体何なんだろう・・・・
って思って、銀行へTEL。

♪プルル〜

玉婆「定期預金の利息計算書の見方を教えて頂きたいんですけど、税金が0円って書いてあって、実際に差し引かれてるかどうかがこの明細だと分からないんですけど・・・
  これって非課税ってことなんでしょうか?それとも、本当は差し引かれてるけど記載上0円ってなってるだけなんでしょうか?」

銀行の女性担当者「調べて折り返します」ガッチャン。
しかし、当日は連絡来ず。
そして翌日、別の男の銀行員からTELあり。


銀行員「あのぉ・・・非常に申し上げにくいんですが」
「先生のご指摘のとおりで、記載上は非課税という扱いになってるんですが、実は課税が正しいんです・・・」

玉婆「といいますと?」
銀行員「えぇ、実は今までは課税なのに、間違えて非課税という取り扱いをしてしまってました。つきましては、次回から税金を差し引かせていただきたいのですが」

玉婆「といいますと、今までは差し引くべきものを差し引いていなかったってことなんですね?」
銀行員「まことにお恥ずかしい話なんですが」


という訳でした。
まぁ〜玉ババ・玉ジジでさえ銀行員やってるぐらいだから、いくら銀行ったって、間違えはないワケはないと思うんですけどね(^^;


こちらの処理としては、源泉・利子割の20%部分を足した金額を「受取利息」として処理していたのですが、実際のとこは、その20%部分は「雑収入」となるのか、もしくは、税金を差し引く必要はなかった、ということになっちゃいますね・・・。

厳密に言うと、所得税額控除と利子割の控除が過大になってしまってると思うんですが、金額は小さいし、その分は収益に上げているので、今までの分については別に追及するつもりもございません。


いやぁーしかし、こーゆーことってあるんですね(@@;
やっぱ人間のすることですから、間違えは誰にでもあるってことが改めて分かりましたです(^^;

また、間違えない事が当たり前って思われてる職種・業種(税理士なんかは特にそうですよね)はイザ間違えたとなると、事の大小にかかわらず信用が確実に失われますので、今後さらに気を引き締めて頑張らなくては、と思っております。
(でも間違えるんだなぁ〜コレが・・・)