もみじ饅頭のナゾ

しかしながら、広島みやげの定番といえばやっぱり「もみじ饅頭」
他にも美味しいものはイッパイあるんでしょうけど、日持ちや配りやすさの面から、重宝されるのではないかとのこと。


そして、前から不思議だったのが「もみじ饅頭」という名前をいろんなお店で共通して使っていること。
たとえば「うなぎパイ」なんかは、春華堂以外の所は使えなくて「うなパイ」とかっていう名前でしぶしぶ売ってたりする。
なのに、なぜもみじ饅頭はどこでもこの名前で売っているのか?
そして、本当に美味しいもみじ饅頭・本家本元はいったい何処なのか?
このナゾを解明すべく、今回はいろんな所のもみじ饅頭を買って、食べ比べ実験をするつもりでした。


しかし、オバちゃんの「藤い屋が一番美味しいけんね。他はみんな同じアンコつこうとる(使ってる)んよ」の一言で早くも計画中止(^^;


しかし、東京人の玉婆にとっては、こっちでたまに売ってるもみじ饅頭というと「にしき堂」のイメージ。
原水禁世界大会のスポンサーにもなっててデカイ看板出てたので、やっぱり「にしき堂」だけははずせないぞ、という訳で、「にしき堂」(左)「藤い屋」(右)の2種類買ってまいりました。


外見は、にしき堂の方がややシャープな感じですが、やっぱりどれも同じに見えますね。

重さ量ろうとしたら、内容量が書いてあり、にしき堂34g、藤い屋33g。
量ではにしき堂に軍配が上がりました。


そして、中を割ってみた所・・・うぉ〜かなり違う。
藤い屋のアンコ白い〜!
ちなみに白あんではなく、フツーのアンコ買ってきたんですけど、みたいな。


それぞれ一口食べてみますと。
にしき堂のは「うん、いつも食べてるもみじ饅頭だね」という感じで、さほど珍しくもないし、すごい美味しいという訳でもないし。

ところが、藤い屋の食べてみますと「うぉ〜カステラがフカフカしてる!」柔らかめの生地でございます。
アンコも味かなり違って、アッサリ系ですね。


そして、ちょっと粉っぽい感じ。
これは、さらしあん(餡子の粉)から作ったアンコでは??という疑いを持ちたくなりますね。
しかしガイドブック見てみると「手作りの最高級のアンコです」みたいな事が書いてあって「私ってもしかして味オンチなのかしら?」とちょっと落ち込みました(-.-;


でもって、結局トータルでどうなのよ?!っていうところですが、東京人にとっては「にしき堂」に軍配が上がるのではないでしょうか?
関東人にとってのアンコは、甘みにある程度のシッカリさが必要かと。
そして、藤い屋の柔らかカステラはポイント高いんですが、にしき堂の固いカステラには、かえって「もみじ饅頭といえばコレだよね」っていう安心感というか、食べ慣れた感じがいたしました。
たぶん、目をつぶって食べても誰もがすぐ分かるぐらい、明確に違うのには驚きましたです。


たかがもみじ饅頭、されどもみじ饅頭。
他にももっと美味しい究極のもみじ饅頭があるのかもしれません。
今度、宮島に行く機会があれば「もみじ饅頭狩り」に挑戦したいと思っております・・・。