特殊支配同族会社のナゾ

そして、この4月からは「特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入」(長くて一息で言えない)が導入されて、玉婆の担当先では意外と該当先が少ないのですが、今回結構ゴチャゴチャしたところがありました。


その会社は、欠損がある会社なんですが、基準期間が24ヶ月ということでございます。

国税庁や税務通信や本を見ても、たいがいは「36ヶ月」を前提とした説明になっております。
ので「平成15年4月1日以後最初に開始する事業年度」とか書いてあるワケであります。


でもって、別表十四(一)付表の、真ん中あたりの「調整所得金額から控除される調整繰越欠損金額の計算」(ハァ〜息が苦しい)の「調整繰越欠損金額」7欄は、「前期の11欄」の数字が来るみたいですが。

適用初年度においては、経過措置ががあるため「平成15年4月1日以後最初に開始する事業年度」の別表七の「控除未済欠損金額(?)」の数字を直接持ってきていいことになっている、とのこと。


でもって、チェック出す前は、それを真に受けて処理したところ、平成16年5月期に生じた欠損金を記載するのを忘れておりました(アホです)

言い訳がましいんですが、説明文章の通り解釈すると、平成16年5月期の別表七では、平成16年5月期の欠損金は「当期発生額」みたいなとこに書いてあるので、除外しちゃってたワケなんです。


でもって、チェックで指摘されて、おそらく基準期間が24ヶ月しかない為、「平成15年4月1日以後最初に・・・」を「平成16年4月1日以後・・・」(というか、基準期間開始の日以後ということ??)と読み替えなくちゃいけないんだわ〜と解釈した次第であります。


でもって、平成17年5月期の別表七の、平成16年5月期の控除未済欠損金額の数字を持ってきて「おっしゃ〜魔法陣へ入力〜♪」とかしようとしたところ。


別表十四(一)付表の”基準期間直前事業年度等”の7番の所が、いつもは白い空白になってて、手入力できるハズなのに、なぜか、ネズミ色になってて、連動で持ってくる感じになってて、入力したいのにできない(TT)


それについては、さすがにチェックしてくれた人も分からなくて「もしかして、その下の12欄を入力しないとダメなんかいな?」「でも経過措置っていってるしな〜」なんて、かなり血迷ってしまいました。


こりゃ魔法陣に聞いた方が早いんでね??ということで、TELしたところ
「基準期間直前事業年度 のところに何か入力してますか?」とのこと。
「ハイ、15.6.1〜16.5.31と入力しています」と答えたところ・・・

「そこ入力したのを消してもらえますか?」と言われたので、事業年度をクリアーにしたところ、ネズミ色が白に変わって、手入力できるようになったじゃあ〜りませんか(@@;)


で、申告書をよくよく見たところ、基準期間直前事業年度の欄には、事業年度の年月日書くとこがないのよね〜(書かなくてもいいっていうか何と言うか)


魔法陣のお兄さん曰く、「基準期間3年を前提にしてソフト作ってますので、そこに平成16年度の日付が来るとは想定していないようです」とのことでした。


そして、TEL切った後、ためしに14.6.1〜15.5.31と入れてみたところ、白色のまま手入力できる状態でした。
おそらく、16年度の年月日を入れると「適用初年度ではない」とソフトが認識しちゃうのかな〜という解釈で落ち着きました。


とツラツラ書いちゃいましたが、やはり規定そのものの理解が足りなかったな〜と反省した次第です(TT)

ソフトはおりこうさんですが、それを使いこなすことができないと、返って悩んだりして、時間を費やしてしまったり。
「こんなややこしい規定思いついたの誰じゃ〜〜」と叫びたくなってみたり。。。

ほんと、難儀な世の中になったもんだな〜と思わずにはいられない一日だったのでした(^^;