前受金のナゾ

また別の会社なんですが、自計化してる中で、とっても感動した事がありました。

そこの会社では経理専門の人がいないため、複数の人が自分の業務に関連する取引を入力する という、分散入力を行うこととなっております。


売上・売掛担当の人が一番量が多くて、しかも簿記を知らないということで(しかも輸出入で為替とか諸掛、消費税とか色々あり)、かなり心配しておりました。


その中で、もっともメンドクサイのが「前受金」
先にお金払ってくれるとこが多いみたいですが、今までは・・・

売上計上はすべて「売掛金/売上」、入金時については、翌月以降の売上と分かるものだけ、前受金で処理する。
でもって、次の月になって売れたものについて、前受金/売掛金 という振替をする。

という処理を行っていました。

数がかなりあり、どれが前受でどれがフツーの売掛で・・・という判別が、ヒジョーに大変だったんです(TT)


そこで、玉婆は自計化するにあたっては、簡便法で行こうかなーと考えておりました。
常に「売掛金/売上高」 常に「預金/売掛金
でもって、月末になって売掛金がマイナスのとこについては、その残を前受金に振り替え、次の月に洗替え。


ところが・・・
業務担当の人から「前受で入ってきてるんですけど、売掛金のマイナスでいいんでしょうか??」という疑問が投げかけられてきました。

玉婆は、業務負担を考えて、簡便法で処理しようと思っていて、それで前受金という科目をまだお教えしていないことを話しました。

すると、「まとめて打つ場合には、そのほうがラクかもしれないんですが、日々入力してるので、実務にあった処理の方が覚えやすいです」というコメント。


要するに、お金が入ってきたときに「預金/前受金」、売上となったときに「前受金/売上」
それが本来の正しい処理なので、もちろんOK!しました。

そうすれば、振り替えどーのとか考えなくてよいし、月中でも、どれが前受なのかすぐ分かる  というのも良いことと思いましたが、それ以上に、簿記を全く知らない人が、仕訳を日々打っているうちに、業務と会計のつながりを見出しつつある ということが嬉しくなりました。


一つ一つの取引が、勘定科目という言葉に置き換えられて、それらが集まって、大切な経営判断の資料となる。
いやはや、簿記って素晴らしいな〜とまた思わずにはいられない一日だったのでした(^0^)