[お仕事]簿記力は仕訳一つで判定できるってか?!

会計事務所に入所して1ヶ月が経った玉婆です。
といっても申告などは先生が全部やる為、帳簿入力+雑用という感じで、受験生&実務経験豊かなお客様から見たら、なんだ〜って事になるかとは思いますが。

先日、バレンタインデーのブツを渡しに行った法人の先生に、近況についてお話すると「せっかく勉強したのに、もったいないねぇ」との事。
確かに。やらないと忘れちゃうじゃないか〜みたいな。
しかし、まぁー事務所はホント千差万別と思うし、玉婆自体がまだ帳簿付けでさえサッサと対応しきれてないので、まずは目の前の事を地道に覚えるしかないなーと思うワケであります。

でもって、仕訳を打ちながら色々思う所がありました。
お客様が打ってる仕訳だったり、事務所のスタッフが打ってる仕訳だったりするんですが、皆人間なので、当然のごとく間違えたりするワケです。

しかし〜間違えにも色々ございまして。
例えば、「仮払金/現金」などと打ってあるもの。
おそらく何の費用に該当するか判別が付かなかったものと思われます。
これについては、考えられる科目があれば、仮払金→経費科目に訂正して終わりますし、現金が何かしら出て行ったという事実は分かるワケです。
「あぁ科目が何か迷ってたんだな」と打つ人が悩む姿が目に浮かびます。

また、普通預金の利息は実務的?には
普通預金租税公課国税15%)・租税公課地方税5%)/受取利息
とかなりますが、これを「普通預金/受取利息」と打っていたとしても、それは単に知らなかっただけで、普通の経理マンなら、説明すれば次からはちゃんと複合仕訳でできるハズです。

それに対し、正直「この人の簿記力(?)はどうなんだろう」と考えさせられるものもありました。
例に挙げてみますと。
「①新幹線の指定券28000円をクレジットカードで購入した。②一週間後キャンセルの為、クレジットカードの取消し処理を行い、25000円の払戻を受けた」
(なんか本試験っぽい〜とかいっちゃって。調子に乗ってスイマセーン)

<玉婆的処理>
①旅費交通費/未払金 28000
②未払金25000/旅費交通費28000
 支払手数料(or雑費or雑損失)3000(払戻手数料orキャンセル料 でしょう多分)
といった所であります。ちなみに、ここの取引先は振込手数料を雑費で処理してるのと、雑損失はチト重いので、雑費で処理しました。

クレジットカードの明細にも△25000との記載がありますし、旅費としては結局キャンセルで1円も出なかったという次第です。

ちなみに
<訂正前の仕訳>
①旅費交通費/未払金 28000は同じでした。問題は・・・
②旅費交通費/現金 25000

揚げ足取るつもりは全くないのですが、これだと費用は加算され、カードの取消処理はできず、現金残が狂うという三重苦になっちゃうのであります。

簿記の本試験は合格率も去ることながら、試験そのものも本当に大変かと思います。
そんな中、つい税効果・退職給付・連結・有価証券・・・といった感じには確かになっているのですが。
まず資産・負債・(資本)・収益・費用 が、どうやってガ〜動いていくのか。
この仕訳一本切るとどこにどんな影響が出るのか・・・を正しく判断できる、それが必要と感じましたです。
仕訳一つで簿記力が見える と言っても過言ではないでしょう。
それぐらい簿記って深いものなんだなぁ〜と改めて感じております。